
定期試験でよい点を取りたいけど、具体的にどうやって勉強すればよいのかわからない中学生も多いと思います。今回のブログでは、定期試験のための英語の勉強方法について徹底的に解説します。
まずは教科書をきちんと理解する
教科書に記載されている英文には、単語や熟語、文法などの知識がたくさん含まれているので、学校の授業をしっかり聞いて、まずはそれらを正確に知り、各英文がそれぞれどのようにして成り立っているかをきちんと理解することが必要です。そのような理解を飛ばしてただ教科書を丸暗記するような勉強に走ると、定期試験や入試本番で応用問題が出題されたときに手も足もでないことになってしまうので注意してください。
教科書を頭に入れる~「教科書対策ノート」の作成
次に教科書を頭に入れる作業が必要です。「教科書対策ノート」を作成します。専用ノートを一冊用意して、

上の画像のように、見開きの左側に教科書のキーセンテンスと本文を英語でそのまま写します。見開きの右側には学校で教わった日本語訳を写していきます。この作業は定期試験の直前にやっていては手遅れです。常日頃の予習・授業・復習の時にこの「教科書対策ノート」を作成しておいてください。
そして、定期試験の直前になったら、この「教科書対策ノート」の右側を下敷きで隠して、左側に書かれてある英文の日本語訳がすらすらと口で言えるように何度も練習します。
それができるようになったら、今度は逆に、「教科書対策ノート」の左側を下敷きで隠して、右側に書かれてある日本語訳だけを見て、別のノートや紙に左側の英文を正確に書けるようになるまで何度も練習します。
つまり、
英文→和訳
和訳→英文
のどちらもスラスラと正確に再現できるように練習してください。ここまでできれば、定期試験本番で解けない問題は無いはずです(よほど意地悪な問題が出題されない限り)。
教科書を頭に入れる~「教科書ガイド」の活用
「教科書対策ノート」の作成が面倒くさいという人は、かわりに「教科書ガイド」を活用してもよいです。「教科書ガイド」とは、教科書の内容を詳しく解説して、その英文と和訳がはじめから書かれてある便利な教材で、一冊3000円前後で書店やインターネットなどで販売されています。

上の画像は教科書 NEW HORIZON に準拠した教科書ガイドです。

上の画像は教科書 NEW CROWN に準拠した教科書ガイドです。

上の画像は教科書 SUNSHINE ENGLISH に準拠した教科書ガイドです。
インターネットで調べるきは、「教科書ガイド NEW HORIZON」という具合に「教科書ガイド+自分の教科書名」で検索すればいろんな情報が得られます。
前述のように、これらの教科書ガイドには教科書の英文とその和訳が書かれてあるので、英文だけを見て和訳の練習をしたり、逆に、和訳だけを見て英文再現の練習をするのに非常に便利です。
教科書を頭に入れる~「その他和訳プリント」の活用
学校や塾によっては、教科書の和訳を書いたプリントを配布してくれるところもあります。その場合には、自分の教科書とその和訳プリントを使って、英文→和訳、和訳→英文の練習をすればよいです。
「教科書語彙ノート」の作成
なお、定期試験対策で教科書を勉強する際に、新出単語と新出熟語の情報だけを専用ノートに一覧にしておくと、定期試験対策としてはもちろん、後々の高校入試本番に向けて勉強をするときに非常に役に立ちますので、ぜひおすすめします。
パソコンでエクセルを使用できる人は、紙のノートではなく、エクセルに単語や熟語の情報を入力していくと、並べかえや編集や検索も自由にできるのでとても便利です。

上の画像はエクセルで作成した「教科書語彙ノート」の例です。見た目も手書きよりずっときれいなので、作成していて楽しいし、覚えやすいかもしれませんね。
定期試験や入試直前にこの「教科書語彙ノート」をざっと見直して頭に入れればまさに百人力で向かうところ敵なしです。
アウトプット作業~「ワークブック」の活用
これまでの作業は、教科書を理解して知識などを頭に入れる作業(=インプット作業)であるのに対して、その理解や知識を使って実際に腕試しをする作業(=アウトプット作業)も必要になります。具体的には「ワークブック」の活用です。基本的には学校で配布されるワークブックを使って問題を解いて、自己採点をすればよいです。
このワークブック作業については、ほとんどの学校がノートにやらせてそれを宿題として提出させることになっているはずです。その際に、自分が間違えた問題についてだけ赤ペンでワークブックに直接正解を書き込んでおくのがコツです。そうすれば、定期試験直前にその赤ペン部分だけをざっと見直しすることによって、自分の弱点だけを素早くカバーできるのでおすすめです。
ただし、ワークブック作業で一番気をつけなければいけないことは、自己採点を慎重にやることです。もしも自分の解答が間違っているのに正しいものと誤認してそのまま素通りしてしまうと、その問題が定期試験で出題された時にそのまま間違えてしまうからです。
アウトプット作業~「another ワークブック」の活用
時間に余裕のある人は、学校指定のワークブック以外にもう一冊別のワークブックの問題を解くことをおすすめします。塾へ通っている人はその塾が指定するワークブックを利用すればよいし、塾へ通っていない人であれば書店やインターネットで購入すればよいです。
学校指定のもの以外にもう一冊別のワークブックの問題を解くメリットは、それが「加点要因」につながる可能性があることです。定期試験では、学校指定のワークブックには出ていない、少し切り口の違った問題が出題されることもあり、そんな時に、学校の友だちが解けない問題でも自分だけ正解することができるということです。
これは私が働いている予備校で実際に私が長年経験してきたことですが、定期試験対策の授業のときに、塾指定のワークブックを生徒たちに解かせると、不思議なことに、ほとんど全員が同じ問題を同じように間違えるのです。なぜならば、その問題は学校指定のワークブックには出ていない、少し切り口の違う問題であるためです。塾の私の教え子たちがほぼ全員まちがえるということは、もしもそういう問題が出題されたら、当然学校の他の生徒たちもほぼ全員が間違える可能性が高いわけで、そういう問題を事前にきちんとおさえておくことで「加点要因」として学校のライバルたちに差をつることができるわけです。
ちなみに、予備校での私の定期試験対策の授業では、塾指定のワークブックでほとんど全員が間違えた問題だけを選んで詳しく解説をするようにしています。運がいいと、その定期試験の学校での平均点に対して、塾の私の教え子たちの平均点が2倍近く高いこともあります。
ただし、この「another ワークブック」の活用は、あくまでも時間に余裕のある人のみにおすすめします。時間に余裕のない人は無理せずに学校指定のワークブックだけに集中してください。間違ってもワークブックを3冊も4冊も買いそろえるようなことはくれぐれもしないようにしてください。
その他
学校の先生によっては、教科書とワークブックの他にオリジナルプリント等を作成して授業中に配布し、それらのプリント類から問題を出題することもあります。そのような場合には当然、それらプリント類にも必ず目を通しておきましょう。